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第3章  経 済 が な い 世 界 

≪30≫ 貧富の概念なし = ぼくの部屋が、きょうは珍しく華やかな社交場になった。中央に長いテーブルが置かれ、卓上にはきれいな花とケーキや飲み物が。いろいろな色のローブを身にまとった女性ばかりが、7人も座っておしゃべりしている。マーヤの発案で、あのショッピー館長とガーシュおばあちゃんが、近所の女性たちを招集してくれたのだ。ガーシュおばあちゃんが立ち上がると、おしゃべりはピタリと止んだ。とても97歳とは...

第3章  経 済 が な い 世 界 

≪29≫ ロボット博士 = 広大な歴史博物館を歩き回ったものだから、少々くたびれた。まだ明るさが残っている前庭に出ると、冷たい空気が心地いい。ショッピー館長は71歳のはずだが、平気な顔をしている。と、そのときラフマが館長に何かささやき、館長はすぐ反応した。マーヤが「誰かを見付けたようですね」と説明してくれる。「ラフマがいい人を見付けてくれました。リストン博士と言って、ロボット工学の第一人者です。こっち...

第3章  経 済 が な い 世 界 

≪28≫ 人間を超える? = 次の部屋に入ると、壁際にロボットが100体あまりも整列していた。その壮観に目を奪われる。隣のマーヤも息を呑んでいた。ショッピー館長が、いちばん手前のロボットを指して説明を始める。「これは350年ほど前、チャイコ星で造られた初期のロボットです。ご覧のように、背が低く動物に似ているでしょう。体は金属製で真っ白に塗られています。前に立った人間に『こんにちは』ぐらいの挨拶はできま...

第3章  経 済 が な い 世 界 

≪27≫ ロボットの実力 = 「初代の賢人会議長に選ばれたのは、バックさんという人でした。ほら、ここに肖像画が飾ってあります。この人はとても評判のいいお医者さんであると同時に、ロボット工学の専門家でもありました。このため議長に就任すると、ロボットの能力を人間並みに引き上げることに全力を挙げたのです。科学者や技術者、医者を集めて、ロボットの人間化を研究させました。ロボットの頭脳はコンピューターの回路にほ...

第3章  経 済 が な い 世 界 

≪26≫ 貧富の格差  = ショッピー館長の熱心な講義が続く。ラフマはうっとりした表情で聞き入っているが、マーヤは大忙し。いろんな経済用語が出てくるから、大変なのだろう。「マネー経済領域にある株式とか貴金属の価格は、どんどん上がりました。中央銀行が大量のおカネを放出したからです。コンピューターに任せておいても、莫大な利益が転がり込む時代でした。でも、この流れに乗ってお金持ちになったのは、ほんの一握りの...

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