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第2章  ロ ボ ッ ト の 反 乱 

≪18≫ ジェラシー? = 「宇宙空間バリアは暴風雨の制御だけではありません。これによって、この星の気象全般をコントロールできるようになりました。この島にも四季はありますが、夏は暑くても25度ぐらいまで、冬は寒くても10度以下にはなりません。いくつかのバリアを操作して、ベートンから来る光線を調節しているからです。

それどころか毎日、毎時間ごとの気象も、われわれが決めています。だから昔あった“天気予報”は30年前からなくなり、いまはテレビで“天気計画”が流されていますよ。この国には海水の淡水化工場が何か所もあって、飲料水や農業用水、工業用水には全く困りません。けれども計画的にときどき雨を降らせた方が、気持ちよく過ごせますからね」

そう言えばぼくがこの星にきてから2か月ほどになるが、いい天気が続いている。雨はほとんど夜のうちに降っているようだ。全くすごいことをやるもんだ。メンデール教授は最後に、こう付け足した。

「いつも地球の方を向いているバリアも張りました。この天体が暗くて冷たい星に見えるようにするためです。あなたの宇宙船がそれに衝突して壊れたことは、もう知っていますね」

――でも、なんでそんなことをするのですか。
「それは地球が温暖化や冷却化で住みにくくなり、地球人がこの星を目指して移住してくると大変だからです。われわれの技術をもってすれば、地球の宇宙船を破壊することは簡単です。しかし、そんな非人道的なことはできません。でも地球人を受け入れると、この国の平和な生活が脅かされることは確実です。歴史的にみても、移民の受け入れは大きな問題を惹き起こしかねません。まして相手が地球人となるとね・・・」

帰りの車のなかで、マーヤにこう聞いた。
――ねえ、あの送り迎えしてくれたロボットとは、仲がよさそうだね。胸の番号が「71」で、君と同じだったし。
「はい、一番の親友です。物事を判断する力が優秀なので、この前も迷ったときに相談しました」
――何という名前なの。顔も体もふっくらとしていて、とても魅力的だった。
「名前はロージ」

マーヤはこう言った切り、急に黙り込んでしまった。なんだか怒った様子でもある。ぼくがロージを魅力的だと言ったので、すねているのだろうか。ロボットでも、女性の扱いは難しい。まさか、ジェラシー?

                             (続きは来週日曜日)


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